【医学の常識】吃音の原因は?現代の科学でわかっていること・よくある誤解
2026年10月19日 14:18
こんにちは。
かつて吃音は「親のしつけのせい」「本人の性格が内向的だから」などと言われることがありましたが、これらは現代の医学において完全に否定された古い誤解です。
今回は、現在の音声医学や発達障害の分野などで「吃音について解明されている事実」を正確にお伝えします。
1. 吃音の根本的な要因は「体質や神経系」
近年の脳機能画像研究や遺伝学的な研究により、吃音は「言葉の準備や運動をコントロールする、脳の神経ネットワークのわずかな働きのバランスの違い」や、それに伴う体質的な要因(発達的要因)が関係していると考えられています。
したがって、本人のメンタルの弱さや、幼少期の家庭環境・親の育て方が直接の原因となって吃音を発症するということはありません。
2. ストレスや環境が与える影響
ただし、「心理面や環境が全く無関係か」というとそうではありません。吃音という体質(ベース)があるところに、「失敗したらどうしよう」「急いで話さなきゃ」というプレッシャー(環境・心理的要因)がかかると、自律神経系が過剰に応答します。
その結果、喉頭(喉仏)周辺や呼吸に関わる筋肉が過度に力んでしまい、症状が一時的に出やすくなったり、話しづらさの感覚が悪化したりします。
3. 当院の役割:自律神経と筋肉の過緊張へのアプローチ
吃音の本態である脳や体質の特性を、鍼灸や整体で直接治療することはできません。
当院がお手伝いできるのは、プレッシャーがかかったときに過剰に応答してしまう「自律神経の興奮」を落ち着かせ、随伴する「首・喉まわりの筋肉の過緊張」をやさしく緩めることです。身体側から緊張をほどくことで、日常の発話にかかる慢性的な疲労感を和らげ、リラックスして話すための身体的コンディションを整えます。