【初めての方へ】簡単にわかる吃音(どもり)の基本とその特徴
2026年10月16日 16:02
こんにちは。
「話そうとすると、最初の言葉が繰り返される」
「喉がギュッと詰まって、最初の声がなかなか出てこない」
こうした話しづらさに悩んだことはありませんか?これらは「吃音(どもり)」と呼ばれる現象です。
今回は、一般の方にも分かりやすく、吃音の基本的な特徴と正しい知識について解説します。
1. 吃音の3つの大きな特徴(中核症状)
吃音の症状は、世界保健機関(WHO)の疾病分類(ICD)やアメリカ精神医学会の診断基準(DSM)においても、大きく分けて以下の3つのパターンに分類されています。
連発(れんぱつ):「お、お、お、おはよう」のように、最初の音を繰り返します。
伸発(しんぱつ):「おーーーはよう」と、音を長く引き伸ばします。
阻発(そはつ/ブロック):「……っおはよう」のように、喉がロックされたようになり、最初の言葉が詰まって出てきません。
大人になるにつれて「3. ブロック」の症状に悩む方が増える傾向にあります。また、言葉をなんとかひねり出そうとする努力や、「詰まったらどうしよう」という焦りから、二次的に「首や肩に力が入る」「手足を動かす」といった身体の力み(随伴症状)が随伴して現れることも少なくありません。
2. 原因に関する現代医学のエビデンス
かつて吃音は「親のしつけのせい」「本人の性格が内向的だから」などと言われることがありましたが、これらは現代の医学においてエビデンス(科学的根拠)によって完全に否定された古い誤解です。
近年の脳機能画像研究(fMRIやPETなどを用いた国際的な研究)のメタ分析により、吃音の根本的な要因は、「言葉の準備や運動をコントロールする脳の神経ネットワーク(特に左半球の運動感覚領域など)のわずかな働きのバランスの違い」や、発達的・体質的な要因が複雑に関係して起こるものと考えられています。
したがって、ご家族の育て方や本人の努力不足が直接の原因となって発症することはありません。
3. まとめ
吃音に伴う喉の力みや話しづらさは、決して本人の「心の弱さ」の現れではありません。もしご自身や大切なご家族の話し方について悩みがある場合は、正しい医学的知識に基づいた支援を行う専門の医療・教育機関へ相談することをお勧めいたします。